新型コロナ大震災
2020年4月20日

来てしまいましたね! 自然災害のように突然に!
この十和田にも「コロナ禍」が生じてしまいました。

私自身覚悟はしていましたが、鉄道も高速道路もない自然豊かな十和田には来にくいだろう、との淡い期待があったのも正直なところです。
しかも、グループホームから初発例が出るとは、思いも寄りませんでした。その後の経過は皆さんご承知の通り、あれよあれよと言う間に感染者が9名まで増えてしったという状況です。
この間の感染症指定医療機関としての当院の対応は「素晴らしい!」 の一言ですし、誇りに思います。
2020年4月8日(水)に初発の患者さんが感染症病床に入院となり、濃厚接触者のスクリーニングが開始されました。
4月10日(金)には、さら3名のコロナ陽性患者さんが判明し、感染症病床4床が満となってしまいました。
発生状況を考えると感染者の爆発的増加が懸念され、感染症病床の増床が必須となりました。

管理部門ては本館4階東病棟を充てると決めておりましたが、同日午後5時頃から7時頃まで医局の先生方との前向きで積極的なディスカッションがあり、多数の貴重なご意見をいただきました。その結果、当院の構造上の空間的メリットを最大限に生かして感染管理をすることがベストであの結論に達し 、別館3階の緩和ケア病床9床を活用することになったという訳です。

方針決定後の受け入れ準備体制構築における動きは、迅速そのもので、関係者が一丸となってモノの移動・ベッドメイクを含めた入院環境整備・看護スタッフの確保・感染症病床としてのゾーニング・患者さんの移動等を 、4月10日(金)午後7時以降から 開始し、翌日の4月11日(土)午前中で完了できたことは感動的でした。
ご協力いただいた皆さんに厚く御礼申し上げます。
当院の底力を、目の前で 実感させていただきました。想定していたように 、4月11日(土)にはさらに5名の陽性者が確認され、午 後から順次 スムーズに増床したばかりの病床に入院させることができました。
当院に課せられた感染症指定医療機関としての責務を果たし、地域の中核病院としての存在感を示すことができたと思います。
ただし、この体制を短時間で構築できた最大の理由は、これまで別館を活用していた皆さんのご理解とご協力があったことに尽きます。
メンタルヘルス科の先生方とスタッフの皆さん、ペインクリニックの深田先生とスタッフの皆さん、健診センターの佐藤守彦先生とスタッフの皆さん、医師事務作業補助者の皆さん、十和田ビルサービスの清掃担当の皆さん等々に改めて深く感謝致します。
加えて、4階東病棟の患者さん、移動にご協力いただ先生方やスタッフの皆さんに感謝すると共に、感染症病床担当に名乗りを挙げていただいた看護スタッフの皆さんに、心より敬意を表します。
病院組織としての総力を結集して、全力でお守り致します。

また、連日会議が開かれ、私自身東日本大震災当時を思い出してしまいましたが、今回の「コロナ禍」はまさに災害そのものです。
当地域も災害モードに準じた体制が必要と判断し、当院DMATを中心に情報の集約化・一元化のために対策本部を立ち上げております。
場所は本館3階カンファレンスルーム31ですので、最新情報や経時的な情報を確認したい方は、お気軽にお立ち寄りください。そして、対策本部スタッフへのご支援もお願い致します。

この新しい形の災害は、局所的ではなく、グローバルです。他に助けを求めることは難しい状況ですし、長期戦が予想されます。
今こそチーム医療の原点である「持ち寄りパーティー方式(Potluck Party Method;PPM)」の精神に立ち返り、各自が少しずつ時間を浮かせて、その時間を大変そうな仲間のサポートに使う、という体制でこの大災害を乗り越えましょう。
そして全職員で現状を共有し、意識を集中させて院内感染を防止し、地域医療を守り抜きましょう!